「コーチのバッグを修理したいけれど、どうすれば良いかわからない」「直営店に依頼するか修理専門店に依頼するか迷っている」「バッグ修理にどのくらいお金がかかるか不安」バッグが壊れたときはこういう悩みを抱える人が少なくありません。
今回は、コーチのバッグを修理する際に知っておくべき情報について解説します。修理方法や修理箇所、費用、長持ちの方法をお伝えします。これを読めば、大切なコーチのバッグの修理で無駄に高いお金を払ったり、失敗したりしにくくなるでしょう。
コーチ(COACH)とは
コーチは、世界中で知られているハイブランドです。1941年にニューヨークで誕生し、バッグや財布、アクセサリー等を手がけています。
ハイブランドに位置していますが、「アクセシブル・ラグジュアリー」というお手頃なイメージもあるブランドポジションとして認知されています。高級感とカジュアルさのバランスがとれており、幅広い客層に支持されている世界中で人気のブランドです。
バッグの特徴
コーチのバッグの特徴は主に次の3つです。
・丈夫で長持ちする品質
・価格がお手頃
・バリエーションが豊富
丈夫で長持ちする品質
コーチはデザイン性だけでなく、機能性もとても重視しているブランドです。素材や縫製の質が高いため、各製品はとても長持ちします。
価格がお手頃
コーチはアクセシブル・ラグジュアリーといわれており、比較的手を出しやすい価格帯の製品が多いです。お手頃といっても品質はハイブランドそのものです。余裕はないけれど、ハイブランドが欲しいという方の願望に応えるように作られています。
バリエーションが豊富
コーチはデザインの種類がとても豊富です。毎月新作を発表するなど、多くの製品が展開されています。また、ディズニーなどのコラボ企画も多く、消費者を飽きさせません。そのため、コーチのバッグといっても多くの種類があり、それぞれ固有の部品やデザインがあります。
コーチのバッグを修理する3つの方法
コーチのバッグを修理する主な方法は次の3種類です。それぞれ解説します。
・コーチの直営店に依頼する
・修理専門店に依頼する
・自分で修理する
コーチの直営店に依頼する
コーチ自体が修理サービスを提供しています。販売元による修理なので、欠損した部品や小さなアイテムも元の品質近くまで戻すことができるでしょう。
なお、何年も前のバッグだと、既に廃番になっており修理対応ができない可能性があります。
修理専門店に依頼する
コーチはハイブランドですが、修理専門店でも一般的なバッグと同様に修理してもらうことができます。修理経験やノウハウが豊富であるため、迅速かつ比較的低コストで修理を行ってくれます。修理のための配送や手続きもそれほど手間ではないところが多いです。
自分で修理する
市販のツールやアイテムを用いれば、簡単な修理は自分で行うことが可能です。ただし、修理箇所によっては修理ができず、さらに悪化させるリスクがあります。
コーチの直営店に依頼するメリット&デメリット
コーチに直接修理を依頼するにはメリットもありますが、デメリットもあります。ここでは、メリット・デメリットについて解説します。
メリット
販売元であるコーチはそのバッグを知り尽くしており、各部品も取り揃えています。持ち手や金具、デザインされた革、内装、ショルダーベルトなど、コーチ特有の部品をスペアとして持っているのはコーチだけでしょう。
そのため、修理前の状態に戻しやすいことがコーチの直営店で修理するメリットです。また、修理後に保証等がついてくるメリットもあります。修理直後に再度壊れてしまっても、すぐに修理してもらえます。
デメリット
コーチの直営店に依頼するデメリットは、修理専門店と比べて時間とお金がかかることです。
一般的に、メーカーによる修理は高額な場合が多いです。ハイブランドであるコーチも例外ではありません。また、修理に時間がかかることも少なくありません。修理箇所の確認から見積もり、修理まで1ヶ月から2ヶ月ほどかかります。
そのため、「すぐに使いたい」「なるべく安く済ませたい」という方には向いていないといえます。
修理専門店に依頼するメリット&デメリット
バッグ修理を扱う修理専門店に依頼することにもメリットとデメリットがあります。ここでは、修理専門店に依頼するメリット・デメリットについて解説します。
メリット
修理専門店に依頼するメリットは、コーチの直営店に依頼する場合と比較し、修理費用と時間を抑えられることです。
修理内容にもよりますが、販売元メーカーによる修理よりも安く、早く修理してくれることが多いです。特に専用の部品等が不要な修理の場合、費用を抑えた修理が可能です。
また、修理専門店でも元のブランドバッグとほぼ同じ状態まで修理することが可能です。そのため、安く早く元の状態近くまで戻せることが修理専門店に依頼するメリットでしょう。
デメリット
コーチ専用の部品や素材が必要な場合、修理できないことがあります。販売元メーカーではないため、専用の部品を取り扱っていない場合が多いためです。特にコーチのバッグは種類が多く、各バッグ固有の部品を取り扱っているところは少ないでしょう。
また、修理専門店でもバッグ修理のプロが修理してくれますが、修理前の品質と異なる可能性があります。販売元メーカーは元の品質を理解していますが、修理専門店ではすべてのバッグの品質や状態を把握しているわけではないためです。そのため、バッグ全体の印象を担う革やロゴなどに修理が必要な場合は注意が必要です。
自分で修理するメリット&デメリット
続いて、自分で修理する場合のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
自分で修理するメリットは、コストを抑えられることと、すぐに修理できることの2つです。最低限必要な修理用品や素材を用意すれば、修理することが可能です。また、準備ができていれさえいればすぐに修理に取り掛かれるでしょう。
デメリット
自分で修理するデメリットは、修理に失敗し、修理不能状態にまで悪化させてしまうリスクがあることです。ブランドバッグは高品質な素材でできていたり、複雑な構造になっていたりするため、知識や経験が乏しい場合は、失敗してしまう可能性は高いといえます。
コーチのバッグの修理箇所とかかる費用相場
続いて、コーチのバッグの修理箇所とそれぞれの修理にかかる費用の相場を紹介します。
なお、コーチの直営店での修理は見積もりが必要です。ここで紹介する相場情報は、あくまで修理専門店に依頼する場合の相場となりますので、ご留意ください。
内装交換
外側は綺麗でも、内側の内装が傷ついてしまっていることもよくあります。
内装全体なのか一部なのか、金具を取り外す必要はあるかなどによって修理費用は異なります。内側は外からは見えないため気にしない人もいますが、知らないうちに劣化していることもあります。
修理箇所 | 費用相場 |
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内装の交換、張替 | 20,000円~ |
バッグの金具・ファスナーの補修
金具やファスナーが破損した場合、基本的に新しい部品との交換になります。同じ金具やファスナーを用意できる販売元メーカー以外は、似た部品が代用されます。
また、ファスナーの修理には、ファスナー自体の交換と、スライダーの交換の2パターンがあります。後者はスライダーの交換のみであるため、安価に抑えられます。
修理箇所 | 費用相場 |
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金具交換 | 3,000円 |
ファスナー交換 | 6,000円~10,000円 |
スライダー交換 | 2,000円 |
根革補修
根革は、持ち手とバッグ本体をつないでいる革の部分のことです。他の部分と比べて大きな負荷がかかりやすいため、壊れやすい部分です。根革も元製品と似た質感や色の革を用いて修理されます。
修理箇所 | 費用相場 |
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2ヶ所の修理 | 4,000円~6,000円 |
4ヶ所の修理 | 8,000円~ |
パイピング補修
パイピングとは、バッグの端や角に使用されているパーツです。地面や壁などに接触するため擦れやすい部分です。
擦り減ると内側が見えてしまうため、デザイン性が損なわれます。擦れていない元の部分との境目が目立たないようにできるかがポイントだといえます。
修理箇所 | 費用相場 |
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パイピング交換(1ヶ所) | 4,000円前後 |
パイピングすべて交換 | 15,000円 |
持ち手補修
どんなバッグでも、持ち手は特に傷みやすい部分です。手が触れる部分であり、荷物の重みで下に引っ張られているためです。
手は皮脂や汗を多く含んでおり、想像以上に持ち手を傷めています。持ち手は変色したりちぎれたり、革が傷んだりするため修理が頻発する部分です。
修理箇所 | 費用相場 |
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ビジネス系 | 5,000円~ |
平手 | 10,000円~ |
丸手 | 12,000円~ |
ショルダーベルトの交換
持ち手と同様に、ショルダーベルトも傷みやすい部分です。肩も服に染みた汗や皮脂を吸ってしまうためです。
修理箇所 | 費用相場 |
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ベルト交換 | 10,000円~ |
コバの補修
コバとは、バッグの縁や端の部分です。特にブランドバッグにおいて重要な部分で、その仕上がりが全体の品質や見た目に大きく影響します。
高級ブランドのバッグでは、コバが非常に丁寧に仕上げられています。使い込むうちに摩耗や色褪せ、剥がれなどが起こることがあります。
修理箇所 | 費用相場 |
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コバの補修 | 5,000円~10,000円 |
色落ちの染め直し
バッグは日光や雨によって、色が落ちたり変色したりすることがよくあります。バッグの色はバッグ全体の印象を大きく左右するため、色落ちした際は染め直しをするとよいでしょう。
色落ちしている部分は革の表面が露出することになるため、革まで傷んでしまうことがあります。そのため、小さな色落ちでも放置しないことが大切です。
修理箇所 | 費用相場 |
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染め直し | 13,000円~18,000円 |
クリーニング
コーチは革製品であるため、カビが生える可能性があります。
修理箇所 | 費用相場 |
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バッグのクリーニング | 10,000円 |
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コーチのバッグを長持ちさせるためのポイント
ここでは、再度修理をしなくてもいいように、コーチのバッグを長持ちさせるためのポイントを解説します。
・収納方法に注意する
・湿気対策を行う
・定期的にメンテナンスを行う
・コーチ専用のメンテナンス用品を使用する
収納方法に注意する
コーチのバッグの収納方法から見直しましょう。他のバッグと一緒に重ねて置くなどしていないでしょうか?長時間その状態にあると変形してしまうため注意が必要です。形が崩れやすいため、潰さないように気をつけて、できれば中に型紙や新聞紙をつめて形を保つようにしましょう。
湿気対策を行う
革製品であるため、カビが生えないように常に風通しの良い場所に置くようにしてください。また、雨などで濡れてしまった場合は、必ずケアを行ってください。濡れた状態での放置はバッグを傷めてしまいます。
ドライヤー等で乾かすと、革を修復不可能な状態まで傷めてしまう可能性があります。タオルで優しく拭き、直射日光が当たらない場所で自然乾燥させると良いでしょう。
定期的にメンテナンスを行う
特に色落ちや破損していなくても、次のような定期的なメンテナンスをすることが長持ちの秘訣です。
・ホコリを取り払う
・皮脂を拭き取る
・オイルクリームで革をケアする
・カタチが崩れていないか確認する
外に持って出かけた日は、可能な限りケアするようにしてください。
コーチ専用のメンテナンス用品を使用する
コーチが販売している専用のメンテナンス用品もおすすめです。たとえば、皮革用のクリーナーは、布につけてさっと拭くだけで、汚れをキレイに落としてくれます。
また、皮革をしっとりと保つための専用の保湿剤もあります。この保湿剤を使うことで、バッグの皮革が乾燥しないように保つことができ、ツヤを出すことができます。
両方を使う際はムラを防ぐため均等に塗り、使いすぎに注意してください。
コーチのバッグでやってはならないこと
最後に、コーチのバッグを長持ちさせるために、やってはならないことについて解説します。
・洗濯・手洗いする
・直射日光にさらす
洗濯・手洗いする
小さな汚れや臭いなどが気になり手洗いをする方もいますが、おすすめできません。次のようなリスクがあるためです。
・革が傷む
・形が崩れる
・不十分な乾燥でカビが生える
・変色したり脱色したりする
ちょっとした汚れは、クリーナー等で優しく拭き取るようにしてください。バッグ全体のクリーニングは、修理専門店に依頼した方が良いでしょう。
直射日光にさらす
コーチのバッグは革製品であるため、直射日光は避けてください。日光にさらされ続けると革が傷み、変色等が起きる可能性があるためです。窓の近くに置かないように注意してください。
まとめ
コーチのバッグの修理方法と長持ちさせるポイントについて解説しました。コーチの直営店に依頼する方法、修理専門店に依頼する方法、自分で修理する方法それぞれのメリット&デメリットをしっかりと把握し、ご自身にあった方法で修理するようにしてください。
コーチのようなブランドバッグを自分で修理できるのは、クリーニング程度です。修理専門店に依頼することで、新品のような輝きを取り戻し、長く使い続けることができます。
ブランドによっては専門サービスで修理を依頼することができますが、購入してから長い時間が経っている場合は有料になる可能性があります。
ブランド直営店で修理を依頼するよりも安くできるのは、ブランド修理ALLU BAG REPAIRです。ブランドバッグ専門の技術と経験を持っているので、バッグの特性や質感を正確に理解し、適切な修理を行うことができます。
ブランドバッグの修理は、専門の知識と技術が求められる作業です。ALLU BAG REPAIRに依頼することで、バッグの価値を保ちながら長期的な使用を楽しむことができるでしょう。