バッグの修理は自分でできる?修理専門店に依頼すべき?判断基準を解説

バッグの修理は自分でできる?修理専門店に依頼すべき?判断基準を解説

バッグを長年使用していると、持ち手が汗や汚れで黒ずんできたり、角が擦れることで剥げて白くなったり、さまざまな問題が出てきます。そんなときは自分で修理しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、修理を依頼するにはどの専門業者がおすすめなのか、自分で修理が可能なのか解説します。

バッグ修理の種類

バッグ修理の種類
革の種類や傷の状態によって修理方法は異なりますが、縫い合わせたり、補強材を貼ったり、革の接着剤を使ったりすることで修復します。修復が不可能なくらい傷んでいる場合は、元の革とできる限り近い革を使って取り替えます。

バッグ修理の主な種類は次のとおりです。
・ファスナーの交換
・金具の交換
・持ち手の修理や交換
・角の擦れ補修
・糸のほつれ直し
・内袋の交換

ファスナーの交換

ファスナーは次の3つでできています。

部位名 該当箇所
スライダー 引き手の部分
エレメント ギザギザの部分
テープ 布の部分

ファスナーが動かなくなった場合

ファスナーが動かなくなった場合は、ファスナーの劣化が原因であることが多いです。エレメントやスライダーが錆びて滑りにくくなってきます。無理に引っ張ると生地を傷める可能性があるので控えてください。油をさして動くようになる場合もありますが、バッグのシミになってしまうため注意が必要です。

ファスナーを閉めても閉まらない場合

ファスナーを閉めても閉まらない場合は、スライダーの溝が広がってしまいエレメントのかみ合わせが悪くなっているか、エレメントが曲がってしまっていることが多いです。

このように、ファスナーに不具合が生じたら、スライダーの交換かファスナーの全取換えになります。

金具の交換

一口に金具の交換といっても、バッグに使用されている金具の種類はさまざまです。主な金具には次のものがあります。これらの金具が壊れた場合でも、修理専門店であればすべて交換や修理が可能です。

部品名 概要
ナスカン ナスカンは主にショルダーベルトの先に使われ、本体のバッグと連結させるものです。
スナップボタン スナップボタンは、留め金として使われるものです。
ロック金具・差し込み金具・ひねり金具 ロック金具・差し込み金具・ひねり金具は、バッグの蓋を開け閉めする金具です。
丸カン・Dカン・三角カン 丸カン・Dカン・三角カンは、ナスカンを受ける側の金具です。形に応じて名前が異なります。
バックル バックルは、ベルトの前についている金具のことです。バッグのショルダーストラップを調節するためにも使われています。
アイレット アイレットは、チェーンや紐を通す穴の周りをカバーするための金具です。
底鋲(そこびょう) 底鋲は、バッグの底についており、バッグ本体を保護する役割を持ちます。
スライダー スライダーは、ファスナーの引き手のことです。
ショルダーチェーン ショルダーチェーンは、長さ調整や装飾のために使われるものです。

持ち手の修理・交換

持ち手の縫い目がほつれた場合や少しひび割れた程度の場合は、持ち手を交換するのではなく、部分的に補修します。状態によっては持ち手そのものを似た革で作製し、新しいものに交換します。

角の擦れ補修

角の擦れの補修は、擦れて白くなってしまったところに色を補う修理(補色)をします。バッグの元の色と同じ色を作り塗装します。

糸のほつれ直し

糸がほつれる原因は、摩擦や経年劣化、荷物の重さによる伸びなどが挙げられます。長年使用していると、どうしても摩擦や経年劣化で糸が切れてしまいます。そのまま放置しているとどんどん広がり修復にも時間と費用がかかるため、糸のほつれに気づいたら早めに修理するようにしましょう。

内袋の交換

合皮の内袋は経年劣化でべたついて引っ付いたり、ボロボロと剥がれてきたりします。内袋を新しいものに交換します。

自分で修理可能な症状と修理方法

ここまでお伝えした修理には高度な技術が必要で、自分で実施するのは難しい場合もあります。自分でできる範囲の修理には次のものがあります。
・色補正クリームで革製品をきれいにする
・ほつれを糸で縫う

色補正クリームで革製品をきれいにする

少しの色落ちや剥げた部分の補修であれば、カラー補修クリームを使って自分で修正できます。まず、次のものを用意します。
・カラー補修クリーム、柔らかい布、または化粧用スポンジ

最初に柔らかい布で乾拭きし、表面のほこりなどの汚れをさっと落とします。次に、バッグと似たカラーの補修クリームを選びます。クリームを布やスポンジにつけ、少しずつ塗っていきます。乾いたら布で拭いてみて、色落ちしないか確認しましょう。

難しいのが色選びです。黒なら迷わずに済みますが、それ以外の色の場合は元のバッグと合わせることが非常に難しいです。そのため、信頼できる修理専門業者に依頼するようにしましょう。専門業者ならバッグと同じ色を作り出し、違和感なく補色してくれます。

ほつれを糸で縫う

少しほつれた程度であれば、専門店に依頼しなくても自分で縫って直すことができます。次のものを用意してください。
・ミシン用糸、針、糸通し

そして、次の手順で修理します。
・ほつれた糸をハサミで切る
・糸を抜いて裏で結ぶ
・ほつれた部分より2、3針手前から縫っていく
・縫い終えたら裏側で結ぶ
革製品の場合は縫った穴があいているため、その穴に針を通して縫います。糸は元の糸に合わせて色を選んでください。

ほつれがひどい場合は色の違いが目立つため、修理専門店に依頼するようにしてください。修理専門店ならバッグに合わせた色の糸がそろっているためです。

バッグの修理を自分で修理するかプロに依頼するかの判断基準

バッグの修理を自分で修理するかプロに依頼するかの判断基準
バッグを自分で修理するか、プロに依頼するかの判断基準は修理内容によって異なります。バッグの修理には、前述したように次のものがあります。
・ファスナーや金具の交換
・持ち手の修理や交換
・角の擦れ補修・糸のほつれ直し
・内袋の交換
それぞれの場合において、自分でできるか修理専門店に依頼したほうが良いのか解説します。

ファスナー・金具の交換

ファスナーの不具合は、大きく次の3つに分かれます。
・テープが破れる
・閉まらなくなる
・スライダーが壊れる

テープが破れた場合

テープが破れた場合は、交換するしかありません。バッグ本体と縫い合わせてある部分ですので、似た色のファスナーと糸が必要になります。仕上がりを重視するなら自分では修理せずに、修理専門店に依頼した方が良いでしょう。

閉まらなくなった場合

かみ合わせが悪くて閉まらない場合は、スライダーを調節すれば自分で直せる場合があります。スライダーの溝が広がってしまい上手く閉まらなくなっているため、スライダーの溝をペンチのようなもので閉めます。きつく締めすぎないように注意が必要です。自分でスライダーの溝を閉めてうまくいかないようなら、修理専門店に依頼しましょう。

スライダーが壊れた場合

スライダーが壊れた場合は、スライダーだけ交換できます。ネットで数百円で購入できますが、大きさが色々あるのでサイズに注意しましょう。スライダーの交換は自分でできますが、自分で修理するのが不安な場合は修理専門店に依頼しましょう。

持ち手の修理・交換

持ち手の不具合は、大きく次の3つに分かれます。
・汗や汚れで黒ずむ
・縫い目がほつれて中の芯が見える
・切れる

汗や汚れで黒ずんだ場合

少しの汚れなら、自分で専用のクリーナーで落とせる場合があります。タオルにクリームをなじませてから少しずつ試すようにしましょう。ただし、シミになってしまう場合があるため、作業に不安がある方は修理専門店に依頼した方が良いでしょう。

縫い目がほつれて中の芯が見える場合

縫い目のほつれが少しだけの場合は、自分で同じような色の糸で縫い合わせることができます。中の芯が見えたり、飛び出している場合は修理の難易度が上がるため修理専門店に依頼した方が良いでしょう。自分で応急処置をしたとしても、再びほつれてしまう可能性があるからです。

切れた場合

切れてしまった場合は、その持ち手自体が使えない可能性があります。新しい持ち手を一から作製するには高い技術が必要になるため、修理専門店に依頼してください。

角の擦れ補修

角が擦れて白く剥げた場合は、自分でもカラー補修クリームを使って補修できます。黒のバッグの場合はあまり問題はありませんが、色物の場合は同じ色のクリームを探すことが困難であるため、修理専門店に依頼した方が良いでしょう。

糸のほつれ直し

糸がほつれた場合は、少しほつれた程度であれば自分で縫える可能性があります。ほつれた部分と同じ色の糸を使って縫いましょう。ただし、大部分がほつれてしまった場合は、見た目にも影響するため、修理専門店に依頼してください。

内袋の交換

内袋の不具合は、大きく次の3つに分かれます。
・内袋の生地が破れる
・合皮の内袋がベタベタしてくっつく
・合皮がめくれる

内袋の生地が破れる場合

長い間バッグを使用していると、中の荷物との摩擦や経年劣化のため破れる場合があります。少しのほつれ程度なら自分で縫ったり、補強シートを貼ったりして直せます。

合皮の内袋がベタベタしてくっつく場合

合皮は経年劣化でべたついてくる場合があります。合皮は元に戻せないため、内袋の交換になります。本体のバッグとの縫い合わせが必要になるため、見栄えに影響します。状態がひどくならないうちに、修理専門店に依頼しましょう。

合皮がめくれる場合

合皮は経年劣化のため、ボロボロとめくれてしまう場合があります。この場合も、状態がひどくならないうちに修理専門店に依頼することをおすすめします。

自分でバッグを修理する場合のよくある質問

自分でバッグを修理する場合のよくある質問
続いて、バッグを自分で修理する場合によくある質問とその回答を紹介します。

バッグの持ち手がボロボロになったり、破れたり、切れたりした場合でも自分で直せる?

ボロボロになってしまった持ち手を修理するには高い技術が必要です。そのため、修理専門店に依頼することをおすすめします。自分で修理するにしても道具代がかかりますし、満足のいく仕上がりにならない場合は余計に費用がかかります。状態がより悪くなる可能性もあるため、修理専門店に依頼しましょう。

専用の道具なしでベルトの穴あけはできる?

ベルトの穴あけは、専用の道具を用意しなくても、代用品でできます。代用品には次のものがあります。
・目打ち
・キリとドライバー
・アイスピック
・千枚通し
ただし、他の穴と穴の大きさが違ったり、きれいな形で開けたりすることはできません。仕上がりをきれいにしたい場合は、専用の道具を使うか、修理専門店に依頼しましょう。

市販の接着剤を使っても良い?

バッグの革がめくれてしまったとき、応急処置に接着剤でくっつければ良いのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、絶対にやってはなりません。なぜなら、接着剤が革につくと、そこだけ白く変色してしまうからです。そうなってしまうと、もう元の状態に戻すことはできません。表革に響かないように接着剤の量を調節することは非常に難しいので、自分で接着剤を使うことはやめましょう。

バックの修理なら「ALLU BAG REPAIR」がおすすめ

バックの修理なら「ALLU BAG REPAIR」がおすすめ
バッグの修理をお考えの場合は、「ALLU BAG REPAIR」にご依頼ください。全国のALLU BAG REPAIRの店舗に直接修理品をお持ちいただくか、宅配キットをお申込みいただき、修理品を送っていただくことも可能です。

遠方に住んでいる方や、時間を節約したい方は宅配での依頼が便利です。また、お急ぎの方はLINE見積もりを行っていますので、ぜひご活用ください。

まとめ

バッグ修理をしたい場合はブランド直営店に持ち込むか、修理専門店に依頼するか2通りの方法があります。時間とお金をかけても、正規品のパーツで修理したい場合は直営店での修理になりますが、急ぎで修理したい、できる限り安く済ませたいと考えている方にとっては修理専門店がおすすめです。

修理専門店のメリットは次の3点です。
・納期が早い
・料金が明確で安い
・宅配で修理依頼ができる
バッグ修理をお考えの際は、ぜひ「ALLU BAG REPAIR」にお任せください。
「ALLU BAG REPAIR」では経験豊富な職人が修理を担当します。「ALLU BAG REPAIR」を展開するバリュエンスグループが運営しているので、カスタマーサービスも万全です。安心してお任せください。

バッグ修理をお考えの方は、お気軽にご相談ください